レアな高倉健作品続々上映で池袋「新文芸坐」が大にぎわい

公開日: 更新日:

【エンタメ最前線】

 日本映画界の至宝といっていい、高倉健さんが亡くなって4カ月近くが経った。驚きはいまだに彼に関する話題が至るところで続いていること。健さんの影響力には計り知れないものがある。

 先週から池袋の新文芸坐で始まった東映作品の追悼上映も満席状態になっているという。ヤクザ映画以前に出演し、青年サラリーマン役を演じた「万年太郎と姐御社員」や「東京丸の内」。

 さらに、金田一耕助を演じた「悪魔の手毬唄」や、ギャングものの「恋と太陽とギャング」など、めったに上映されることのない作品に、とくに人気が集まっているそうだ。上映は28日まで。

 NHKのBSプレミアムも先週から追悼放送を始めた。「網走番外地」「緋牡丹博徒 花札勝負」「昭和残侠伝 死んで貰います」などが並んでいてうれしい。公共放送で、ヤクザ映画が放送されたことの意味も大きい。

 スポーツ紙も連載を続けている。日刊スポーツの“健さんを探して”で「昭和残侠伝」などを一緒に作ってきた吉田達プロデューサーが、鶴田浩二とのちょっとした確執や、深作欣二監督とはソリが合わなかったことなどを“暴露”していて興味深い。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因