“勝負”に負けてふくれ顔 板東英二が語る無邪気な高倉健さん

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 高倉健さんの訃報には本当に驚いています。先週、ゲンダイの編集の方と僕が所属する吉本の担当と赤坂で食事した時にたまたま健さんの話になって、「お元気なんですかねえ」と聞かれたので、「健さん、お元気ですよ。いろいろとご心配をおかけしたので、この前、事務所に手紙を届けました。スタッフの方には『喜ぶと思います』と言っていただけて」と話したばかりでしたから。

 今回は健さんの意外な面をお話しします。寡黙で不器用というイメージが強いですが、実は無邪気で子供のような人でした。

 最初に声をかけていただいた映画「あ・うん」でのエピソードです。健さんと僕が碁を打つシーンがあります。途中で健さんが無言でじっと黙り込む。台本にも長考とは書かれていない。これが健さんの間なのだろう。

 それにしても長いので、待ちきれなかった僕はアドリブのチャンスと思い、門倉という役を演じる健さんに「おい門倉、早く打てよ」と言ってやろうとした。

 ところが、間違えて「おい高倉、早く打てよ」と言ってしまった。このNGに健さんはニヤッと笑って、「呼び捨てにしたな」とひと言。軽く流してくれればいいものを、そこは無邪気にチクリと一言刺す健さんだった。

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