北野武映画で開花した”遅咲き”モロ師岡さんの俳優人生

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 それなのにボク、最初の撮影前日の夜、かみさん(女優兼芸人の楠美津香)と飲み過ぎちゃった。で、目が覚めたら、翌朝の7時半。川崎のロケ現場に7時半に来てくださいって言われてたのに。かみさんに怒られて、タクシーを飛ばしました。

 メークして、ノンビリ構えてたら、助監督からメモでセリフを渡されたんです。

「えっ、セリフ、あんの!?」って、急に張り切っちゃった。力入れてやったら、監督がモニターの前でコケてんですよ。助監督に「モロさん、監督が普通にやれって言ってます」ってダメ出しされました(笑い)。

 翌日も朝7時半、翌々日は朝8時半に田町の居酒屋。田町では5行ぐらいある長いセリフをいきなり渡され、え~! って思いながら一生懸命覚えましたね。

 でもね、武さんがボクをそんなによく撮ってくれているとは、わからなかったんです。試写会で見た時も自分の芝居しか目に入らず、「オレのセリフ、力ないのかなあ」とか考えるばっかりで。

■「キッズ・リターン」で映画賞受賞、ヒモ状態から脱出

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