つんく♂は歌声を取り戻せるのか 「食道発声法」医師に聞いた

公開日: 更新日:

 つんく♂(46)の声帯摘出はショッキングなニュースだった。言葉が出ないため母校・近畿大学の入学式では大型モニターに文字を映して祝辞を述べた。いま注目されているのがつんく♂の発声にかける前向きな姿勢だ。すでに「食道発声法」の習得に取り組み、周囲に「何としても、もう一度自分の声で言葉を発したい」と語っているという。

 食道発声法は喉頭がん食道がん、甲状腺がんなどで声帯を除去した人が、ゲップを吐く要領で言葉を発する方法。その昔、漫才コンビ「コロンビア・トップ・ライト」のライトが咽頭がんで声帯を取り去り、食道発声法で会話ができるようになったことで話題になった。どんな発声法なのか。

 耳鼻咽喉科学会専門医で「慶友銀座クリニック」院長の大場俊彦氏が言う。

「口と鼻から息を食道に吸い込み、吐き出すときに食道の入り口部の粘膜のヒダを連続的に震わせて声を発する方法です。普通の発声に比べると疲れるし、息を吸い込むのに少し時間がかかるので最初はスムーズな会話はできないでしょうが、患者さんの多くは3~6カ月で簡単な会話でコミュニケーションが取れるようになります」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る