<上>「ダルク」では取材依頼の電話をオレが受けて断ることも

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 昨年7月、覚醒剤取締法違反で3年6月の刑期を終え、東京・府中刑務所から出所した田代まさし(58)。今年2月、薬物依存者のための回復支援民間施設「ダルク(DARC)」に入り、スタッフとして勤務。3月には「マーシーの薬物リハビリ日記」の出版記念イベントを開催し、久々に公の場へ姿を見せて話題になった。そんな田代にあらためて薬物、家族、近況について聞いた。

 覚醒剤をやる人ってよく「軽い気持ちで」というけど、オレも周りもシンナー経験者で、高校卒業と同時にシンナーも“卒業”した青春時代だったから、覚醒剤にも同じイメージがあった。だから、いつか“卒業”すると思ってたし、最初に覚醒剤をやったときは全然ハマらないから「こんなもんか」で終わっていた。

 それでもハマったのはタレントとして「面白いことを言い続けなきゃいけない」というプレッシャーもあったけど、「押すな」と書いたボタンがあると押したくなるように、オレたちみたいな人種は「ルールがあるから破りたい」。「薬」という字は中に楽しいっていう字が入ってるだけあって、楽しいし幸せ。やったことない人には説明できないから、「1回打ってみて」と言いたいくらい(笑い)。でも、だんだん快感の反動の苦しみから逃れるためにやるようになったんです。

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