(3)紅茶ポリフェノールが脂肪吸収を抑制するメカニズム

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 紅茶には、テアフラビンやテアルビジンといったポリフェノールが多く含まれる。これらは緑茶のカテキンが変化してできたものだ。茶葉をもんで葉の組織や細胞を破壊すると、茶葉自体に含まれる酵素の作用で発酵が進む。発酵によって「テアフラビン」というポリフェノールができる。さらに発酵が進むと「テアルビジン」というポリフェノールができる。

 これらの紅茶ポリフェノールが赤い色を作り出している。そして紅茶ポリフェノールには、ポリフェノール共通の抗酸化作用はもちろん、次のようなことが期待できるようだ。

血糖値の改善
●コレステロール値改善
脂肪吸収抑制
●抗肥満
●抗ウイルス作用
●美白
●色素沈着抑制

 緑茶ポリフェノールであるカテキン類の健康効果と似ているものもあるが、静岡県立大学食品栄養科学部の中山勉客員教授によると、カテキンよりも大きい分子構造がメカニズムの違いを生み、効果の違いや特徴をもたらしているという。紅茶ポリフェノールは分子が大きいために腸から吸収されにくく、血液中に移行しにくい。そのため腸管などの上皮細胞や消化酵素、ウイルスなどの表面で作用して健康効果を発揮する。

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