最新回の朝ドラ「ばけばけ」ウラの見所~銀二郎の変貌ぶりに惚れてしまうやろ~!ダブルデートで鉢合わせ、まるでトレンディードラマ?

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コクハク

第13週「サンポ、シマショウカ。」#63

【朝ドラのツボ!】

 銀二郎(寛一郎)と4年ぶりに再会した、トキ(高石あかり)。家族が見守る中、トキと銀二郎は少しずつ時間を取り戻そうと会話を続ける。その頃、イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)と再会したヘブン(トミー・バストウ)は花田旅館を案内する。

 そこに、錦織(吉沢亮)も合流し、3人はお茶会をすることに。イライザと錦織がヘブンについて話の花を咲かしている頃、トキと銀二郎は思い出の場所にランデブーに向かう。

【こちらもどうぞ】「ばけばけ」おトキとヘブン、イチャイチャにしか見えない!銀二郎の華麗なる変貌も気になる

【本日のツボ】

ダブルデートで鉢合わせ feat.錦織
 ※※以下、ネタバレあります※※

 まずは昨日の感想から。たった4年で月給200円の実業家になった銀二郎。その変貌ぶり、いや「ばけばけ」ぶりには驚きました。しかも、洋装が似合い過ぎ。惚れてまうやろ~(@Wエンジン チャンカワイ)と思わず声をあげてしまうほどのイケメンぶりでした。

 錦織もですが、明治の男性のほうがお洒落だったのね、などと思ってしまいました。

 もっと驚いたのは、松野家は銀二郎の籍を抜いていなかったということです。

 あんなに怒っていたのにどうして抜かなかったのか、とか、松江中学のヘブンの教え子小谷(下川恭平)がおトキを見初めた際、松野家一丸となって応援していたのはなんだったのか、とか、銀二郎は、会社を興す時に、戸籍謄本のようなものは必要なかったか、などという疑問が頭をよぎらないわけでもありませんが…。

 しかも、このことはかえっておトキを苦しめることになるのでは、と。どう考えても、銀二郎とよりを戻すほうが自然な流れなのですから。それに抗って、ペリー、いやヘブンさんと夫婦になるのは困難な道のりになるのでは…。

 ま、だから、ドラマになるのでしょうけれど。

これは「東京ラブストーリー」か

 きょうのおトキも実に可愛らしかったですね。銀二郎との4年ぶりの再会に、念入りにお化粧をして、真っ赤な口紅をあんなに塗りたくって、なんだか可愛いかったですね。

 それを指摘されて、いつもの口紅に戻すところとか、銀二郎への思いにあふれていて、とても良き場面でした。

 もうすっかり、銀二郎のことは吹っ切れたかと思っていましたが、考えてみれば、おトキは今も、銀二郎に似ていると言っていた小豆洗いの根付を肌身離さず身に着けていたわけですから、ずっと思い続けていたという見方もできます。

 そして、ヘブンのほうはというと、てっきりヘブンの片思いかと思っていたら、イライザが結構積極的で、同僚と紹介されたことに拗ねるあたり、こちらも満更ではなさそうです。

 イライザに、ヘブンが「日本滞在記」完成後、戻ると言っていると告げられ、「やっぱりか」という感じで地味にショックを受けていたこじらせ錦織の表情も見逃せませんでした。

 そんな5人が大亀の月照寺で鉢合わせ。これがトレンディードラマなら、間違いなく主題歌が流れ出す最大の盛り上がりどころです。

 ちなみに私の場合は、「東京ラブストーリー」の小田和正「ラブストーリーは突然に」が脳内で再生しておりました。

 どうなるどうする? 明日は刮目して見届けましょう。

(桧山珠美/TVコラムニスト)

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