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栗原毅栗原クリニック東京・日本橋院長

栗原クリニック東京・日本橋院長。東京女子医科大学教授、慶応義塾大学大学院教授を歴任、2008年から現職。「血液サラサラ」の提唱者のひとりで、著書に「決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ」(宝島社)、「1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法」(日本文芸社)などがある。

「脂肪肝」から「糖尿病」への道を断ち切る2026年へ

公開日: 更新日:

 今年最後のコラムになりました。来たるべき2026年、脂肪肝から何としてでも卒業していただきたいと切に思います。「万病のもと」と称されるだけではなく、「糖尿病は脂肪肝から発病する」ことが多いからです。なぜ、そう考えたのか、お話をしたいと思います。

 以前も触れましたが、勤務先の東京女子医科大学で1987年に定期健診を受けた約6000人を対象に脂肪肝の罹患率を調べたら、何と21.5%。予想以上に多いことに驚いたものです。原因として怪しかったのは糖質、中でも単糖類で吸収されやすい果糖の取り過ぎらしいことが推測されました。同時に、脂肪肝の方々に狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患が発病することが多い印象を持ち、真実か否かを追跡することにより確かめることになります。

 1988年から1993年まで5年間継続して健康診断を受けた人の中で、脂肪肝551人、非脂肪肝1938人を対象に、経過を追った結果、脂肪肝の人が狭心症にかかる頻度は1.8倍、心筋梗塞4.9倍と虚血性心疾患になりやすい傾向がわかったのです。

 ここで、「脂肪肝が動脈硬化の危険因子になるのでは」と思い始めました。さらに興味深いことに動脈硬化の原因として認知されている糖尿病、高血圧、高中性脂肪血症、低HDL-コレステロール(善玉コレステロール)血症などの頻度が高かったのです。

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