「『わかる』のしくみ」西林克彦著

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「『わかる』のしくみ」西林克彦著

 私たちは天気予報を聞けば、言われていることはわかる。他人にもその通りに説明したりもする。しかし、「高気圧とはどのようなものですか」「高気圧のところではなぜ晴れるのですか」と質問されると、多くの人はそれらを気にもしていなかったことに初めて気づく。これが高気圧と天気について十分にわかっていなかったにもかかわらず「わかったつもり」の状態だ。対象に関する追求がそこで止まってしまう「わかったつもり」はある種の安定状態なので、人はそこにとどまっていることが可能なのだ。

 このような「わかったつもり」の状態がどのようにして人々の認識進展を阻害するのか、どのようにすれば「わかったつもり」の状態から脱出してよりよくわかった状態になれるのかなど、認識の癖を解説したテキスト。

(KADOKAWA 1210円)

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