(2)紅茶と緑茶…ポリフェノールの違いは発酵度の違い
ポリフェノールは、現在知られているだけでも8000種以上ある。飲み物でいうと、コーヒーのクロロゲン酸、緑茶のカテキンなどが有名だ。
コーヒーも緑茶も、血糖値を下げるなど生活習慣病予防効果が認められている。
たとえば国立がん研究センターからは、コーヒーの摂取量が多いほど肝がんの発生率が低いという観察研究が発表されている。緑茶でも、女性の胃がんのリスク低下傾向や、男女の全死亡リスク及び心疾患、男性の脳血管疾患及び呼吸器疾患による死亡リスクが減少するという報告がある。
メカニズムは解明されていないが、カフェインとポリフェノールがこのような効果に寄与していると考えられている。
ちなみに、コーヒーも緑茶も多く飲めば効果がより得られるように思えるが、カフェインの過剰摂取の影響などを考えると、1日3~4杯くらいが適量とされる。
ポリフェノールの効果的な摂取方法については、連載4回目で説明したい。
ところで、緑茶も、ウーロン茶も、紅茶もツバキ科のチャノキの葉という同じ材料から作られるが、それぞれに違うポリフェノールが存在する。


















