「時代に挑んだ男」加納典明(72)「人間は根源的に孤独な存在である」と知ってるのが表現者だ
作家・増田俊也氏による連載。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。
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増田「今回で連載も最後になりましたが、読者にこれだけは言っておきたいということはありますか。特に話しておきたいこととかありましたら」
加納「これは男女も年齢も関係なく、要するに生きるっていうことは自分を試す場だということですね。それに尽きると思います」
増田「トライ・アンド・アゲイン」
加納「そう。生きるということは自分を徹底的に試す場所なんだ。それに尽きると思う。その結果がマイナスになろうと、前へ進み続けることです」
増田「そこは強調されますね」
加納「前に進まないっていうのは寝てるのと同じ。5年10年と寝ていればその間はなにも動かない」


















