ユーミンに中島みゆき ニューミュージックの女王の現在地

公開日: 更新日:

 松任谷は還暦の際のステージで「古希でもミニスカでやっていると思います」と宣言しファンを沸かせたが、中島も「気持ちとしては、新しい元号になっても歌い続けていきたいですね」と語っている。1970年代のデビューからもうすぐ半世紀、まだ物語は終わりじゃないというわけだ。

 社会学者の太田省一氏はこう言う。

「ユーミンというと、作詞・作曲で、原田知世さんの歌った『時をかける少女』(83年)が私にはまず思い出され、青春の甘酸っぱい思い出が映像と共に蘇ります。中島みゆきといえば、『地上の星』(00年)の力強いメッセージ。同じ50~60代の皆さんなら、人生の物語の中にふたりの歌が流れているでしょう。誰もが口ずさむようなヒット曲が出ないようになって随分たちますけど、ふたりの楽曲は世代を超え時代を超えて、聴かれ、親しまれ、歌い継がれていく日本のスタンダード。そんなふたりが今も現役で最前線を走り、昭和の頃と変わらない雰囲気も残して活躍しているという姿は、懐かしい安心感と共に、この時代への大きなエール、励ましがあるようにも思います」

 中高年は老け込んでいる場合じゃない。いろいろあるのが人生だが、ファイト!

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々