OLの妹から借金 家族に支えられたカミナリの駆け出し時代

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 一昨年、昨年と「M―1グランプリ」の決勝に登場し、若手芸人で今やテレビ出演が多数の漫才コンビ「カミナリ」。おっとりしているボケ・竹内まなぶさん(29)と小柄で鋭いツッコミの石田たくみさん(29)は、イメージと違う貧乏暮らしをして……。

■「服の買いすぎで負のスパイラルに」(たくみ)

まなぶ 相方とは幼なじみで、芸人になりたての頃は地元の友達と3人で、江古田で家賃6万円の部屋に住んでました。1人2万円。3人で布団を並べて寝てた。

たくみ バイトは原宿の靴屋さん。芸人の仕事がたまに入るからバイトをあまり入れなくて、月12万円くらい。人からナメられたくなくて“芸人やってるけど、イケイケのファッションでバイトしてます”って感じを出したくて、原宿のブティックでブランドの服をたくさん買ってた。自分の店では月に4足くらい買い、月に8万円が服と靴で飛んで、家賃を入れたら2万円しか残らなかった。

まなぶ 週に1度、茨城の実家に帰り、実家の個人経営スーパーで2日間働いて、2万円もらってました。東京に住んで、安いバスで実家に通ってたんです。親は息子の顔が見られるのと、仕事が少し楽になることで喜んでました。単純計算で、月に8万円にしかならないけど、それより少し多めにお小遣いをもらっていました。手渡しの仕送りみたい。芸人の仕事を応援してくれてたんです。

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