売れても忘れず 極貧永野が仲間と飲んだ公園の“塩なめ酒”

公開日: 更新日:

 キモくてマニアックなネタで活躍中のピン芸人の永野さん(42)。下積み時代には若者に人気の三軒茶屋に住んだが、生活は極貧で悲惨。夜中に天井に向かって叫んだこともあった。

 ◇  ◇  ◇

 上京して芸人を目指した20歳の時に、友達が住んでるってだけで、若者に人気の三軒茶屋に住み始めたんです。三茶にしては家賃は2万7000円で安かったけど、オシャレな街と自分の暮らしとのギャップがひどかったっスね。

 部屋は台所もない6畳間。アパートの前は狭い路地なのに車がガンガン通るし、1階の部屋の窓を開けると車に触れそうなくらい路地が近い。部屋の隣が道路って感じでした。防音も何もないボロアパートだから「この部屋は外か?」ってくらい騒音がした。外に自販機があったけど、夜中に誰かがジュースを買うたびにゴゴゴゴッと露骨に音が響いて。それから、裸電球だから部屋全体がぼんやりと黄色くて、目に悪い。住んでた間で視力が落ちましたからね。ハハハ。

 バイトはコンビニとか日払いのコンサート会場の設営の下っ端とか。月に10万円も稼いでなかったですよ。今はもう禁煙したけど、当時はたばこばかり吸ってて、腹が減ったらひたすらたばこを吸い続けて空腹をごまかしてました。シケモクで腹を満たすみたいな感じかな。部屋に来た友達が吸い残したシケモクも吸ってたね。今考えたらたばこ代で食い物買えましたけどね!

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」