著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

本気でふざける「熱いバカ」 古田新太の揺るがない信念

公開日: 更新日:

「35までノーギャラですからね、ボク。劇団から金なんてもらえないと思ってました」(テレビ東京「チマタの噺」17年10月31日)

 だから、テレビやラジオにバイト感覚で出るようになった。「商業主義に魂を売った」などと周りに言われることもあったが、気にしなかった。局から金をもらうのと、バイト先から時給をもらうのと、何が違うんだと思っていたからだ。

 大きな転機になったのは、25歳のころに始まった「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)。なんと、ビートたけしの後釜に抜擢されたのだ。地元・関西でも知る人ぞ知る存在。東京での知名度はないに等しい状態だ。仲の良かった中島らもに相談すると、こんな答えが返ってきた。

「嫌われたらええんや。人が嫌がることばっかりやったらええねん。そしたらアイツ誰やってなるやろ」(NHK・Eテレ「SWITCHインタビュー達人達」17年11月18日)

 嫌われるつもりで本気でふざけ続けたら人気が出た。一方、俳優の仕事では、客演した舞台で間近に体感した大竹しのぶや白石加代子のスゴさに天狗の鼻を折られ、来た仕事は何でもやらせてもらうと謙虚になった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃