初主演舞台に挑戦 サヘル・ローズがさらけ出す弱さと心の闇

公開日: 更新日:

 テレビ、映画で活躍する女優サヘル・ローズが初の本格的主演を務める新宿梁山泊第64回公演「恭しき娼婦」が10月10日から始まる(池袋・東京芸術劇場シアターウエストで14日まで)。

 男たちの野望や時代に翻弄される一人の女を描いたもので、原作はフランスの文学者サルトルの小説。

「演出の金守珍さんから今回のお話をいただいた時はとってもうれしくて信じられないくらいでした。日本では2つの国籍を持つ“ダブル”の方の活躍の場は比較的あるように思いますが、私のような外国人の“居場所”は少なく、ずっと悔しい思いをしてきました。3年前に金さん演出の『新宿版千一夜物語』に出演した時に『いつかサヘルを主役にしたシリアスなものをやりたい』とおっしゃってくれたので、こんなに早く実現したことが夢のようです」

■「凄いものを見た」言ってくれたら

 ダークでハードな物語になるというが、覚悟のほどは?

「自分の弱さや心の闇も隠すことなく、それこそ素っ裸になってさらけ出さないと舞台が全部ウソになってしまう。それだけに怖さと不安はあります。8歳で日本に来て25年、これまでの人生の痛みやカサブタになったものをはがすのはつらいけど、舞台のためなら喜んでその痛みを受け止めたいと思います」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い