自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?

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 高校の授業料が公立・私立を問わず、来年4月の入学分から全国一律に無償化される。額にして年間45.7万円。低所得者層にとっては朗報であろう。だが、いま現在、子どもを私立に通わせている親や、私立受験をめざしている親の思いは複雑である。とりわけ、名門校と呼ばれ、ブランド力をウリにする女子校の保護者にとって私立無償化に不安、不満が渦巻く。

「保護者会でも話題になっていますが、失礼ながらいくら学力があっても、低所得層の家庭環境に育ったお子さまがクラスメートになる可能性があるわけですよね。親御さんも含めて教育環境や校風に馴染めるのかしら。親同士のお付き合いもありますしね」

 とは、都内屈指の難易度とブランド力を誇る慶応女子高の保護者の声だ。

 ちなみに慶応女子高の授業料は年間69万円、初年度の納付金は入学金、教育充実費など合計で124万3000円なり。これにプラスして難関校受験は塾通いが必須となるから、授業料の無償化くらいではあまり影響なし。

「確かに校風の乱れやブランド力の低下を懸念する保護者はいらっしゃいますね。ですが、そもそも難関校は学費以前に入りたくても入れない狭き門ですから、ご懸念無用かと」

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