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小田桐誠立教大学・武蔵大学非常勤講師

1953年青森県生まれ。出版社勤務を経て79年から著述業に専念。著書に「ドキュメント生協」「消えたお妃候補たち」「PTA改造講座」「テレビのからくり」「NHKはなぜ金持ちなのか?」など。07年9月から15年3月までBPO「放送と青少年に関する委員会」委員を務める。

野村修也・中大法科大学院教授 具体的なことが伝わらない

公開日: 更新日:

診断結果は…【可】

 もっともらしいが、後から振り返ると具体的なことが何も分からない――そんなコメンテーターは少なくないが、中大法科大学院教授の野村修也もそのひとりか。野村は読売テレビ制作の「ミヤネ屋」や「ウェークアップ!ぷらす」に出演、テレビ朝日系「サンデーLIVE!!」にも登場している。

 14日の「サンデー」は、16歳のアイドル女子高生が自死した事件を取り上げた。中学時代の同級生が「明るかった」と語るアイドルは、契約が切れる来年の夏以降も続けないと「1億円の違約金を払ってもらう」と事務所の社長から言われた翌日に自死したという。社長側は「1億円発言」は否定。番組では遺族だけではなく、半年間、給料が未払いだったという22歳の女性や「アイドルと学業の両立に悩み私も死のうと思った」という20歳の女性の証言を伝えたが、野村はどこか控えめだった。

「アイドル全般の問題ではないと思う」「マネジメント契約では、いろいろな内容を含んだ契約を結ぶ。今回の事務所は特別な問題を抱えていたのではないか」とコメントした。「特別な問題」とか「いろいろな契約」とか訳あってぼかしているのかもしれないが、視聴者には何のことか分からない。訴訟の具体的な内容を確認しないとコメントできないことも多いのだろうが、一般論でいいから、もっと具体的に言わないと不親切だ。

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