著者のコラム一覧
小田桐誠立教大学・武蔵大学非常勤講師

1953年青森県生まれ。出版社勤務を経て79年から著述業に専念。著書に「ドキュメント生協」「消えたお妃候補たち」「PTA改造講座」「テレビのからくり」「NHKはなぜ金持ちなのか?」など。07年9月から15年3月までBPO「放送と青少年に関する委員会」委員を務める。

NHK和久田麻由子アナ イキイキした表情とリズム感が良い

公開日: 更新日:

診断結果は…【良】

 高瀬耕造とともにNHK朝の「おはよう日本」の平日のMCを務める和久田麻由子(29)は、取り上げる話題や相手との掛け合いで、表情と声のトーンが微妙に変わる。それが和久田の魅力のひとつになっている。

 11日7時半前、関東甲信越の気象情報で、気象予報士とこんなやりとりがあった。「寒冷前線の後に何があるかというと……」と問われた和久田は一瞬、「えっ、何だっけ」という表情になった。そんなに難しい問いではない。「東大経済学部、どうした?」と思いながら見ていると、「寒気がある」との予報士の答えに和久田は「そうそう、それです」といった表情でうなずいた。寒冷前線ひとつでここまで楽しませてくれるMCはそうそういない。

 9日の「北海道胆振東部地震で国内初のブラックアウト」を特集した際には、「ブラックアウトが他の地域でも起こることは?」「沿岸部への集中ということですか?」と記者に畳みかけ、各電力会社の大規模発電所が沿岸部に集中するリスクを浮き彫りにした。

 横浜生まれで、川崎育ちの和久田がNHKに入局したのは、東日本大震災が発生した2011年4月。3年間、岡山放送局に勤務した後、東京に異動してすぐ「おはよう日本」の土日と祝日のMCに抜擢された。「才色兼備で順当な人事」というのが一般的な見方だろうが、表情と声とリズム感も評価されたのではないかと思う。

 来月で30歳。その表情と声のトーンに注目していきたい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発