著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

トランプ大統領よ、あんたはレンコンの味など知らんだろ

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「これは実は室蘭で揚がったんです」という涎の出そうなサンマの塩焼きも頼んでみた。水揚げされるや飛行機で築地へ来るので楽に入るとか。日本は狭いから便利だ。日本中がぜいたくになった。目の前にあるマグロの赤身の色がいいのでついでに注文。清水港に揚がったインド洋の南マグロ。取るなり零下70度で瞬間冷凍庫に入るから鮮度はそのままだと。昔はそんな冷凍装置は遠洋船には積んでなかった。まさに文明だ。

「茶わん蒸しはどうです?」

「食うに決まってるよ」とすぐに注文。具のまつたけは県内産、カニだけは北海道から。「生しらす」も頼んだ。田子ノ浦産だ。昔、ヘドロ公害のせいで怪獣ヘドラの場所とバカにされたが、長年の浚渫作業も終わった。しらすはその日に食べないとダメ。だから地元食だ。大きな切り身の「戻りガツオ」もいただいた。高知沖で命拾いして大きくなって、気仙沼で揚げられたヤツ。かなり美味。最後は桜海老の天ぷら。酒も進んでしまったが食材に関わってる人の気持ちが分かった。

 トランプよ。食ったことない味ばかりだろ。安倍君もいつまでもハンバーガーの腰巾着になってないで、我々の「味」をちゃんと分からせる外交をしたらどうだ。

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