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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

追悼・無冠の帝王バート・レイノルズ…改めて敬意表したい

公開日: 更新日:

 もう3週間前のことになるか。連日の映画撮影のためにまったく気づかなかったので、ここで改めて弔いたい。「愉快痛快、一度見たら二度と忘れられない映画」を届け続けてくれた無冠の帝王、バート・レイノルズが82歳で逝去した。

「男くささムンムンのタフガイ」といえば彼しか思いつかないし、出演作はワイルドでファンキーなものばかりだ。最後に映画館で見たのはもう20年前か。ハリウッドで巨根の高校生をスカウトするポルノ映画監督役で、彼にうってつけのキャラ全開でアカデミー助演賞候補にも挙がった。でも、そんなもん今更どうでもええわいという顔をテレビ中継で見て、思わず拍手したものだった。まさに荒野を行く一匹狼だった。

 最初に出会ったのは、高校を出てすぐ、72年ごろに見た「脱出」というアウトドア問題作。山の渓流から仲間らとカヌーで川下り中に起こる殺人劇で、彼は人間の野性を証明してみせた。「白熱」では密造酒の運び屋役が似合っていた。70年代カーアクションの代表作は時を忘れさせる。彼のほぼ全作は、今も何もしたくない夜にDVDで見たくなる。麻薬のような魔力がある。

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