<2>時の総理が後援会会長だった落語家は師匠だけでしょう

公開日: 更新日:

 昭和7年生まれの円歌が昭和4年生まれと偽っていたのはどういうわけか。その理由を、歌之介は春風亭正朝から聞かされた。

「正朝兄さんが言うには、『うちの師匠(先代柳朝)が前座になった時に、先輩の円歌師匠に何年生まれかって聞かれ、4年生まれと答えたら、円歌師匠は生意気な柳朝に年下だと言ったらなめられると思って、同じ4年生まれと言ってしまった。これが真相だよ』とのことでした」

 それで円歌の享年が85だったのがはっきりしたわけだ。

「それじゃついこの前、弟子一同で開いた米寿の祝いはなんだったんだということになり、一門全員で笑い合いました」

 それから2年経ち、襲名披露が間近になった。

「なにせ派手なことが好きな師匠でしたんで、せこい披露目をやったら、あの世から何を言われるかわからない。とにかく精いっぱい派手にやりたいと思ってます」

 披露パーティーは5日、帝国ホテルで開催された。料理は最高のフルコース、乾杯に供されたのは1本ン十万円のワインだとか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発