高畑充希「同期のサクラ」“1年1話”手法は通用するのか?

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「初回は09年の入社、第2話は1年後の10年と、1話ごとに1年経過していくという試みは、視聴率に結び付くかどうかは別として、吉と出るかもしれません」と、テレビコラムニストの亀井徳明氏はこう続ける。

「『同期の――』脚本の遊川和彦氏は、1992年に浜田雅功田中美佐子が主演した『十年愛』(TBS系)で男女の友情を1話1年という形式で描いた人。そのときの手応えがあっての、今回の手法でしょう。放送から1週間後には話が1年進んでいるというのは、連ドラ全盛期の当時よりも、今の時代に合っている」

 1話1年、最終話で初回から10年後を描くというストーリー展開は、当時は「斬新」といわれたものだが、「十年愛」からもう27年。本当に今の時代に通用するのか。

「環境の変化のスピードは、当時より今のほうがずっと速い。変化が大きいぶん、劇中に登場するパソコンや携帯電話など、10年レンジの“近過去”の小道具に『そういえば使っていたなあ』などと懐かしさを感じながら、当時の気持ちを思い出すという見方もできます。ヒロインと同世代の20代、30代より上の視聴者にも楽しめる要素がある」(亀井徳明氏)

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