日産社外取締役「再任否決」で見えた「銀行から天下り」の終焉
政界通(以下=政) 3月期決算企業の株主総会が6月末までに終わったが、今年は会長や社長をはじめ取締役の選任で、いろいろ波乱があったな。
官界通(同=官) それぞれに理由や示唆があり、考えさせられたね。
財界通(同=財) 私もそうだ。とくに日産自動車で銀行出身の取締役の再任が否決されたのは、重たい。
政 日本興業銀行、現在のみずほ銀行の出身で、2014年から日産の社外監査役や社外取締役を務めてきた永井素夫氏(72)の再任否決だな。みずほは日産のメインバンクで、永井氏は両社のパイプ役といわれていたが、もう長過ぎるというわけか?
官 いや、日産は苦境が続いており、その経営責任があるということではないか?
財 その両方だと思う。ただ、背景に「銀行マンに事業会社の経営ができるのか?」という大きな疑問が見える。
官 同感だ。数字が示す金融の世界なら理屈で考える力があればそれなりに対応できるかもしれないが、先端技術や市場のニーズが大事な事業では、経験も含めて別の適応力が欠かせない。


















