寅さん、欽ちゃん、たけし…みんな普段は物静かなタイプ

公開日: 更新日:

 浅草芸人で言えば、たけしは俺のひとつ下。萩本欽一さんは5つ年上なんだよな。

 渥美清さんは10歳以上年上で、たけしと同じフランス座出身だけど、俺がデン助劇団に入ったころにテレビの世界にバーッと行っちゃった。普段はとても静かな方でね。同じフランス座の関敬六さんととても仲がよくってさ。

 ふたりは会うと必ず手をあげて、「ヨッ! 虚仮の一念」って挨拶するんだ。意味分かるかい? 「どんな未熟者でも、一生懸命取り組んでいればきっと何かをやり遂げられる」ってことだよ。ふたりの合言葉なんだね。

 で、ふたりで静かに飲んだ後、一緒に店を出ていく。すると渥美さん、「じゃ、俺はここで」なんて適当なところでタクシーを拾ってスッと帰っちゃうんだって。どうやら千束の方に住んでるようなんだけど、「俺でさえ、どこに住んでるか教えてくれねえ」と関さん言ってたよ。ミステリアスなところがあったんだ。

 萩本欽一さんはフランス座で東八郎さんのお弟子さんでさ。千束の豆腐屋の2階に住んでいて、東さんに連れられて店に来てたんだ。お酒はほとんど飲まなくて、もっぱら食う方さ。くじらの肉入りの焼きソバが大好きでよく食べてたよ。欽ちゃんもどこか孤独感を漂わせてたなァ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"