浅草演芸ホールのお客は素直というか子供っぽいというか…

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 1988年、林家一楽は師匠である2代目正楽の前名、小正楽を襲名した。落語家でいえば、真打ちに昇進したようなものだろう。それを機に、師匠とは違った紙切りに挑んだ。作品が大きく映るOHP(オーバーヘッドプロジェクター)を使うようになったのだ。

「きっかけは太神楽の鏡味仙之助・仙三郎、奇術の花島世津子の3組で、勉強会を開いたことです。寄席ではやらないことに挑む会なので、OHPを使ってみました。師匠が何度か使ってましたが、操作が面倒だとやらなくなってた。それを使って一枚ずつ見せるのでなく、いくつもの形がつながっている長い作品ですね」

 どういうものかというと、紙切りのパレードだと思っていただきたい。たとえば、ミッキー、ミニー、ドナルドなどディズニーのキャラクターがつながって次から次へとOHPを通過する。それが終わると、サザエさん一家が通る。さらに神輿、山車などのお祭り風景がつながって映る。その長さは数メートルに及ぶのだ。

「OHPを使うと大きな影絵として映るので、後方の客にもよく見える。寄席でも鈴本演芸場みたいに客席が縦に長い所では使ったほうがいいのです」

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