追悼・岸部四郎さん 年収1.8億円から自己破産の“波瀾人生”

公開日: 更新日:

自虐ネタでお茶の間に返り咲き

 その岸部さんは「人間気楽に生きたらいいさ」と歌い、著書「後ろ向き 一週間に一日幸せならいい」では無芸でもいい、いつも3番手を狙うという人生論をつづっている。

 それが芸域の広さにもつながったのだろう。バラエティータレントとしてお茶の間に返り咲き、「岸部四郎の落とし穴」のコーナーが人気に。

「俺を誰や思てんねん、元金持ちやぞ!」と叫び、「もう金しかないなあ」と、落とされた穴の中で慰謝料請求をにおわすようなコメントをして、笑いをとった。金欠や体調不良、数々の不遇を逆手に取った自虐ネタであった。

 その後も右足の大腿骨骨折で手術を受けるなどして、老人ホームに入居するなどしていた岸部さん。2013年12月、タイガースのライブツアー最終日の東京ドーム公演に車椅子で登壇し、沢田研二らメンバーの見守るなか「イエスタディ」を歌ったのが最後の公の場となったそうだ。

 千葉県内の病院でひとり静かに息を引き取り、近くに住む姉が駆けつけ、俳優で兄の一徳(73)も駆け付けたときは、すでに帰らぬ人となっていたという。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 2

    矢沢永吉&松任谷由実に桑田佳祐との"共演"再現論…NHK紅白歌合戦「視聴率30%台死守」で浮上

  3. 3

    ヤクルト青木宣親GMは大先輩にも遠慮なし “メジャー流”で池山新監督の組閣要望を突っぱねた

  4. 4

    神田沙也加さん「自裁」の動機と遺書…恋人との確執、愛犬の死、母との断絶

  5. 5

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  1. 6

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 7

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  3. 8

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  4. 9

    大谷翔平、笑顔の裏に別の顔 日刊ゲンダイは花巻東時代からどう報じてきたか、紙面とともに振り返る

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情