著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

黒マスクでV 大坂なおみは「マッドマックス」のC・セロン

公開日: 更新日:

「MADMAX 怒りのデス・ロード」が地上波で放送された。久々に見てやはり映画史に残る名作だと納得した。

 話はこうだ。水と石油が希少価値である核戦争後の未来。その世界を牛耳るのは王であるイモータンジョー。スキンヘッドに上半身裸で白塗りにしたウォーボーイたちを従え、奴隷のような民に水を与えることで君臨している。その大隊長が片腕の女フュリオサ(シャーリーズ・セロン)。作戦行動すると見せかけ、イモータンジョーにとらわれ、子供をつくることを仕事とさせられている女たちを密かに連れ出し逃走する。ひたすら「逃げる」「追う」それだけの展開。だがその世界観は深く、映画的魅力が満載だ。

■自由と尊厳を体現

 折しも同じ時期に全米オープン優勝を果たした大坂なおみ選手。

 度重なる警官の黒人射殺事件に抗議し、犠牲者の名前を書いた7つのマスクを着けて見事優勝。素晴らしい感動とメッセージを全世界に届けた。両手を突き上げる歓喜の姿を見て、私は「MADMAX」のフュリオサを想起した。人々の自由のために立ち上がる勇気ある女性だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束