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ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

菅氏を半沢直樹に重ね礼賛ムードを煽るTV局に強烈な違和感

公開日: 更新日:

 今週のサンデー・ジャポン(略してサンジャポ)は、コロナで欠席の爆笑問題田中に代わって、せいやが登場。見た目だけで代役MCというサンジャポらしい始まり。

 今回のメインテーマは自民党総裁選。同じTBSであることを最大限に利用し、VTRを「半沢直樹」風に仕上げてきた。ナレーションを金子恵美氏に読ませるなど、いかにもサンジャポらしい作り具合。

 しかし、その主役である「半沢直樹」を菅義偉氏に据えているのには強烈な違和感を覚えた。

「半沢直樹」はそもそも銀行の中でもはぐれ者の一社員。その彼が数少ない仲間たちと協力しながら、銀行内で不正を働く重役たちに一泡吹かせるお話だ。

 さらに、現在の敵は現行政府の重鎮政治家。大きな権力を私利私欲のために行使する「権威」との戦いを描いている。その権力の真っただ中にいる菅氏を「半沢直樹」に重ね合わせるのは、さすがに無理筋ではないだろうか。

 むしろ菅さんは、悪役側にキャスティングして、麻生氏や二階氏らをアップで編集するのがパロディーの醍醐味だろう。

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