二田一比古
著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

一瞬の隙をつき…竹下景子の部屋から逃走したカメラマン

公開日: 更新日:

 朝9時ごろに、3階の竹下の部屋のカーテンが開いた。緊張が高まる瞬間である。一睡もせずに張り込みしていても、アドレナリンが眠気を吹き飛ばす。

 万が一に備えて応援のカメラマン要請のために、私は離れた公衆電話に走った。

 こういう時に限って電話は使用中。待つしかない。電話を終え現場に戻るとすでに様相は変わっていた。関口氏がマンション玄関から脱兎のごとく逃走するところだった。私もすぐに追跡に加わったが、走り去る関口氏の背中を見ただけだった。

 後悔先に立たず。

 出てきたときの作戦は事前に決めていた。玄関の前で直撃するか、それとも離れた場所で出るのを確認。写真を押さえてから直撃するかだったが、「離れた場所で写真を押さえてから直撃がベスト」と判断した。結果的には裏目だった。出てくる前に近くを怪しい男たちがうろうろしているのを察知したのだと思う。

 しかも現場は私が欠け、カメラマンと記者の2人。出てくるなり一気に走り出していた。直撃の声も届きづらい。出てきた際に押さえていた写真も横顔などはっきり顔がわからない。ただ、走り去る後ろ姿の写真は滑稽で誌面では受けた。後に関口氏は事務所で紳士的に取材に応じてくれた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

  2. 2
    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

  3. 3
    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  1. 6
    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

  4. 9
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異