テレ東だけが在京5局で唯一の増益 実った3つの生き残り策

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス禍を経て、生き残るテレビ局はテレビ東京かもしれない。

 東京キー局5社の9月中間決算は、新型コロナウイルス感染のあおりで、スポットCMが3割前後も減り、いずれも前年同期と比べて大幅な売り上げ減となった。日本テレビは、経営するスポーツクラブの休館や会員減少もあって赤字に転落、フジテレビはホテル・観光事業の不振、テレビ朝日とTBSもイベント中止などで減益だった。テレビを支えるはずの事業が、かえって足を引っ張ることになってしまったのだ。

 そんな中で、ひとり気を吐いているのがテレビ東京である。10億円と大きな金額ではないが、前年同期比2・7倍という純利益を稼ぎ出した。なぜ、テレ東だけが増益になったのか。

「スポットCMが激減しているのは他局と同じですが、新型コロナで旅・街歩き番組やロケものが作れなくなって、制作費を使わなかったということがあります。テレ東はこのジャンルの番組が多く、効果があったのでしょう。また、リモート勤務を徹底して出社率を50%にしたため、間接経費も減りました。一方で、外出自粛の巣ごもり需要で、BSテレ東のテレビ通販が好調なのも大きいです」(企業信用調査会社担当者)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」