「鬼滅の刃」商標登録でよもや、よもやの“リアルバトル”

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 独法の工業所有権情報・研修館が運営する「特許情報プラットフォーム」によると、大阪市の会社が2月に「鬼滅」(呼称・オニメツ、キメツ)の商標登録を出願していたのだ。

 今やコンビニやスーパーには「鬼滅の刃」とコラボした飲料、食品、菓子などの商品が溢れるばかり。「鬼滅」ブランドの使用料だけでもン億円はくだらないだろう。

 この会社がマンガ人気を狙ったのかどうかは分からないが、これに対し、集英社も7月中旬に「鬼滅」(呼称・キメツ)の商標登録を出願。「鬼滅」をめぐるバトルの行方に注目が集まったが、「全集中の呼吸」で動いたのは特許庁。大阪市の会社の商標登録出願申請に対し、7月末に「拒絶」する通知を出したのだ。

 拒絶理由通知書によると、「鬼滅」を使った言葉として「鬼滅の刃」があり、2016年から20年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載されていることや、テレビアニメ化され、各種報道によって、<『鬼滅』の文字は、『鬼滅の刃』を表す標章として、本願商標の出願前から現在に至るまで、我が国の子供から大人まで広く認識されているものというべきです>と説明。そして、<あたかも『鬼滅の刃』作品及びその関連商標と何等かの関係ある商品(役務)であるかの如く、商品(役務)の出所についての混同を生じさせるおそれがあるものと認めます>としている。

 漫画の原作者も出版社もうかうかしていられない。

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