エイベックス自社ビル売って利益290億円 もう音楽やめた?

公開日: 更新日:

 インスタグラムの投稿で波紋を呼んでいるのが、音楽・映像事業会社「エイベックス」創業者で代表取締役会長の松浦勝人氏(56)。

 ラ・フェラーリ、ランボルギーニ・ウラカン、マクラーレン・セナ、ポルシェGT3といった高級スポーツカーを爆買いしたと、インスタに立て続けに投稿。なかには、1台1億円を超えるものまであるという。

<今日もなんとなく2台買っといたわ。ははは。嫌味ややつだろ!嫌われたい! #porchegt3 #porchepanameraturbo #porche #あんまりほしくないけどパナメーラ売りつけられた #断る勇気のない客なんだ #明日もなんか買おうかな(原文ママ)>

<また買っちゃったよ。車を買うのが日課さ。 #porche #porchegt4 #porche718>

 クルマだけではない。グッチ、ルイヴィトンといったブランド品を買い漁り、雑に扱っている様子がわかる。

〈寝巻きはヴィトンを使い捨てで。 #パジャマではないけどパジャマに使う #louisvuitton #burberry #ルイヴィトン #バーバリー〉

■爆買い豪遊と社員リストラのワケ

 こうした投稿をしている、松浦氏と思われる「変な車オジサン」のプロフィールには、<以下、架空の人物、変な車おじさんの仮想の性格設定。持っているお金はすべて、車かレース、ファッションに使ってしまう>と書かれている。

 現在は消されているが、年収5億円を30年以上続けていて、にわか成金との違いをアピールすることも忘れなかったという。

 プロフィールのとおり、わざとやっているにしても、コロナ禍で業績が悪化している会社の社長の振る舞いだとしたらにわかに信じられないが、松浦氏が散財したくなるのもわからないでもないという。

「13日に発表された前期の通期決算では、ライブ事業や音楽CD、グッズ販売が低迷し売り上げが40%近く減少したものの、17年に開業したばかりの東京・南青山の一等地に建つ地上18階の自社ビルを売却。290億円近い売却益が出ているため、財務体質は強化されています」(市場関係者)

 2021年3月期は売上高81.5億円に対して、営業利益は62.7億円のマイナスだが、最終利益は128億円のプラスで着地。コロナ禍で音楽業界全体が苦境にあえぐなか、不動産価格の高騰によりビルが高値で売却できたおかげで、松浦氏はホクホクだという。

クルマ屋に転身?

 しかし、リストラされた社員はたまったものではないだろう。昨年11月、音楽部門とグループ全社の間接部門に携わる40歳以上の社員から100名の希望退職制度を募り、103名が応募。3月31日付で退職しているとのこと。

「ビルの売却益が大幅に出ているので、リストラの必要性があったのかという声もありましたが、ライブや音楽CDのセールスで潤ってきたエイベックスのビジネスモデル自体が曲がり角にあるため、事業縮小のための構造改革の一環のようです」(前出・市場関係者)

 すでに引退している安室奈美恵(43)や、稼ぎ頭だった浜崎あゆみ(42)、globe、華原朋美(46)といった小室ファミリーなどが90年代、00年代でミリオンセラーを連発し、我が世の春を謳歌してきたが、エイベックスからはこれに続くスターが生まれていない状況にある。

 会社の今期予想によると、新型コロナの蔓延が続くとは言え、売上高は未定で営業利益10億円、最終益0円という弱気の見立てだ。

 5月10日配信のデイリー新潮によると、松浦氏は音声SNS「clubhouse」で次のような本音をもらしたという。

<ぶっちゃけ、ビル儲かったよ……。(略)これ皮肉なことに、俺が社長時代に一番儲けたのは不動産ってことになる。400億くらい儲かった。300億か。まあどうでもいいな、そんなこと>

<アーティスト一人作ったって、100億儲かるかわからないけど。100億儲かったら万歳、大万歳。ほとんど儲からない。俺、社長やっている間、アーティスト作れなかった。でも、代わりに不動産屋やっていたんだ。ははは。だから、会社潰れないよ、うちは。その代わり買われちゃうかもしれないね。現金多すぎるから>

<俺は自分の好きな車を仕事にしたい。車を扱う何かをしたいし、その借金のために、売ってしまった車たちを全部買い戻したい。それこそ、アユと横浜に乗っていったフェラーリを、もう一度買い戻したい。たっかいんだよ。売った時の値段が4000万。今、売っている値段が4億円。売らなきゃよかったね>

 ビルを売ったお金で、高級車事業に参入ということか。

 これらの発言が事実であれば、エイベックス社員の心境は複雑だろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー