「それじゃサブちゃん、東映に来るか?」全く非日常の世界

公開日: 更新日:

 それから何と!! 一週間程して、東映、映画株式会社、東京大泉撮影所の門をくぐるのですよ。二十一だか二の頃でしたかネ。イザ入ると何とすぐに、昼開始の仕事をあてがわれて、オープンセットへ。競馬場の大勢の客の中の一人、馬に見立てた助監督が走るのを、応援したりハラハラしたりの芝居、まあ何んにも出来ずに終りました。ナルホドなあ、当り前だけど全く非日常の世界! 何か訳も無く面白くなってきた、ヨ~シ!! なんて思いましたな。

 でこの日はコレで終了、時間にして二時間程、見学なんて、生やさしい事を許してくれる筈がない。トットコ帰りまして、夜のバイトへ、で夕方五時に翌日の予定が出るので、電話を入れる。で翌日は又違う組の仕事。組と云うのは、監督の名前の下に、つまり市川崑監督なら市川組という事で。で今度はキャバレーの客、このシーンが終って次は通行人、やりましたネー懸命に。ベテランの先輩サン等は、余り写る処はやりたがらない。モッパラアタシ等に回ってくる。所謂仕出しというヤツ、エキストラとも云うか。ともかく、必死のパッチで頑張ってましたヨ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較