「それじゃサブちゃん、東映に来るか?」全く非日常の世界

公開日: 更新日:

(前回から続く)

 そうかい、そりゃあ大変だなあ……確かこんなことを、おっしゃって下さったのかなあ。それでまあとにかく、カチンコチンになりながらも、割にハキハキと身上を話してますと、又、モノ凄い事をおっしゃった。「それじゃサブちゃん、東映に来るか?」「ハイ?」「東映で良ければ、入れてあげられるよ」「シ、シカシ僕は素人ですし」「何云ってんだ、初めは皆な素人じゃないか」「シカシ、オフクロに仕送りしなけりゃなりませんので、バイトの方が」「バイトは続けながら頑張りゃいいよ、それに第一、ギャラが出るよ」「エー、ギャラが出るんですか!?」「当り前だろ、映画に出演するんだから」

 何かもう!! 目の前が光り輝きだして、心の臓は早鐘を打つようになるし、何ンだか汗は出てくるし、そのような状態になった事は鮮明なんですがネ、それから後の事が思い出せないのでございますヨ。アパートに帰っても、バイトしてても、何だか心ここにあらずってヤツでしてね。後日、茶店のママに聞いたところによると、撮影所はキビシー処だけど、男が一度決めたんだから、性根を据えて頑張れよ、それと喧嘩はダメだぞって云ってらしたわよ。何だかサブ、フワフワしてて、しょうがなかったわよ……と。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 2

    矢沢永吉&松任谷由実に桑田佳祐との"共演"再現論…NHK紅白歌合戦「視聴率30%台死守」で浮上

  3. 3

    ヤクルト青木宣親GMは大先輩にも遠慮なし “メジャー流”で池山新監督の組閣要望を突っぱねた

  4. 4

    神田沙也加さん「自裁」の動機と遺書…恋人との確執、愛犬の死、母との断絶

  5. 5

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  1. 6

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 7

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  3. 8

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  4. 9

    大谷翔平、笑顔の裏に別の顔 日刊ゲンダイは花巻東時代からどう報じてきたか、紙面とともに振り返る

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情