「あの助監は絶対監督になれない」なんて賭けたりして…

公開日: 更新日:

 この仕出しエキストラの仕事で、先輩俳優サン達が、何故に写る処はやりたがらないのか、暫くしてから判りましたよ。つまりコノ組の写真(映画)では、セリフのある役を貰ってる、しかもアップで。だから仕出しで目立ちたくはないって事と、半分はプライドかなあ。頭の良い、機転の利く助監督ならば、あ、君は役付きだったな、じゃコノカットは、いいヨ位の事は、云ってくれるんだけど、こういう利け者助監なぞ、メッタにいるもんじゃない。

 大体の助監サンは、「何ンでもいいから、歩け。何ンでもいいから、座ってろ」こんな感じですわな。とにかく、台本なんて読んだことがなかったですな。勿論大部屋にも、台本は届くのですが、先輩達が持って帰ってしまい、何がドンナ話なのか見当もつかない。で助監サンに、例えば主人公を、本当に恨んでいて殺しに行くのか、それとも、主人公に恩になっていて、板ばさみの形で行くのとでは、やっぱり違いますわな。素人なりに、芝居の仕方がネ。勿論結局は死ぬだけなんですが。すると利け者助監サンは、丁寧に状況を教えてくれる。大方の助監ドノは、何んでもいいんだよ、切られりゃ! でオシマイ! そりゃまあ、シッカリ顔が写る訳じゃないから、いいっちゃあいいんだけど。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝