著者のコラム一覧
児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

映画「白頭山大噴火」が描いた危機 韓国人は北朝鮮の核の脅しには楽観的?

公開日: 更新日:

 韓国には南北統一省があるが、私はこれまで一度も本気で北朝鮮との統一を望んでいる韓国人に会ったことがない。皆、戦争はしたくない。だが、このまま統一せず、国交正常化したほうがいいという意見だった。

 理由は聞くまでもない。あまりに開きすぎた経済格差がネックだ。もしも今、北朝鮮が崩壊し、北から多くの難民がなだれ込んできたら、韓国は一体どうなるか。多くの韓国人が危惧しているのだ。

 27日から日本で公開される韓国映画「白頭山大噴火」は、その可能性がゼロでないことを感じさせる。映画では北朝鮮と中国の国境にそびえる白頭山(ペクトゥサン)の噴火により、北朝鮮が無政府状態に陥る。この噴火により朝鮮半島で大地震が起き、韓国でも街中のビルが倒壊。火災が起こり、ダムも決壊する。これ以上ないぐらいの惨事に見舞われ、人々は我先にと逃げ惑うのだ。

 次に起こるべく大噴火を止める手段として、韓国の特殊チームが北朝鮮の核施設に潜入。白頭山の地下奥深くで核兵器の利用を画策する。

 奇想天外なストーリーに思えるが、白頭山の大噴火は映画でなくとも実際に起こり得るという。今から1000年以上前に噴火しており、再び噴火しようものなら世界最大規模になるともいわれる。そうなった場合、日本にも火山灰が到達する可能性が高く、農作物はもちろん、広範囲で甚大な被害を被るだろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    長女Cocomi"突然の結婚宣言"で…木村拓哉と工藤静香の夫婦関係がギクシャクし始めた

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 7

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  3. 8

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞