著者のコラム一覧
児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

映画「白頭山大噴火」が描いた危機 韓国人は北朝鮮の核の脅しには楽観的?

公開日: 更新日:

 映画で大惨事を目の当たりにし、2013年の記憶が蘇った。北朝鮮が韓国への核攻撃をほのめかしたのだ。朴槿惠(パク・クネ)政権下の当時、北朝鮮は「韓国にいる外国人は国外退去せよ」と呼びかけ、「朝鮮半島は核戦争前夜に向かっている」と警告。これにより韓国のみならず、日本や米国にも緊張が走った。

 この頃、仕事で韓国を訪れたが、ソウル便の機内はガラガラ。到着後に空港から市内に向かうバスも1人で貸し切り状態だった。多くの日本人や中国人が韓国への入国を取りやめたからだ。ところが韓国人はいたって冷静で、心配しているそぶりはなかった。

 韓国情報サイトの男性編集長は「なんといっても同胞だからね。もし本当に攻撃を仕掛けるなら先に日本にミサイルを撃つはず」と話していた。

 別の韓国人男性も言う。

「北朝鮮が本気で韓国を攻撃するはずがない。そんな兆候があれば、サムスンの会長や副会長らがとっくに出国しているだろう」

 韓国人にとって財閥の動きはメディアの報道よりも確度の高い情報のようだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝