著者のコラム一覧
森暢平成城大学文芸学部教授

元毎日新聞記者。著書に『天皇家の財布』(新潮社)、『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)、『皇后四代の歴史──昭憲皇太后から美智子皇后まで』(吉川弘文館、共著)、『「地域」から見える天皇制』(吉田書店、共著)などがある。

「小室圭さんの借金」東国原英夫氏のワイドショー発言はあまりに粗雑すぎる

公開日: 更新日:

「28ページの法律文書ですよ。あの冷たい感じのする。(略)解決金については払う意思がないと言ったにもかかわらず、4日後には解決金をまた払う意志もあるみたいな、前言を翻されたんですよね。そうなんですよ。じゃ、解決金を払うというのがあるんであれば、なぜ3年前からそれをやらなかったんですかと。春に文書を出して、国民から非常に批判を受けて、批判を受けたから『やっぱり解決金を払う意向で考えます』となったわけですよね。こうやってなにか、意思がね、国民の反応とかそういったものを見ながら変わっていくということにはどうも懐疑的なんですよね。今回の(ニューヨークでの)ご挨拶も第1日目はガン無視しておいて、2日目、3日目ぐらいから修正していくじゃないですか。ああいうのがどうもね、ちょっと僕はストンと落ちないんですよね」。

■無理解と誤解による発言

 この発言は問題の無理解に基づいている。「小室文書」をきちんと読み込んでいないのに発言している疑いさえある。「小室文書」で解決金を払わないと言っているのは、交渉を始める段階のことである。小室さんは次のように書く。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」