著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

お笑いエリート ゆりやんの「無理やと思わなかったら何でもできる」信念

公開日: 更新日:

「いりません。そんなとこで運、使いたくないので」(ゆりやんレトリィバァNHK「99Q」9月23日放送)

 ◇  ◇  ◇

「名前は?」という質問にさえ、「中村アンです」とボケて、まともに答えないゆりやんレトリィバァ(30)。「R-1グランプリ」(フジテレビ)、「THE W」(日本テレビ)の2冠王者だ。彼女が「宝くじで1億円当たったら?」という質問に、きっぱり言い放った答えが今週の言葉だ。ゆりやんはその直後「今一番欲しいものは?」という質問に「1億円」と答える。どこまでが本気で、どこまでがボケかよく分からない。

 ゆりやんは同学年が男女各6人しかいない小さな小学校で育った。12人全員がお笑い好きで昼休みには「合コンや!」と机を並べ、吉本新喜劇のマネごとをしてハシャいでいた。そこでウケた快感が忘れられず、お笑い芸人になりたいと思うようになった。

 中学になると、クラスのカースト上位になろうとギャルのグループに入ったが、なじめず逆にイジメられた。その時「いつか目立つところに行って、この子たちとは違う生活をしたい、見返したい」(日経BP「日経xwoman」17年4月18日)と一層、芸人になる夢に拍車がかかった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い