空気階段が「キングオブコント」王者! ネタの根底には“ダメ人間”へのまなざし、泣き笑いに昇華

公開日: 更新日:

「特に1本目のネタはプロが見ても、普通の人が見ても、分かりやすく面白さは圧倒していた。2本目のネタもユニークな設定がよかったし、それに付き合いつつ突っ込むバランスもよかった」

■借金まみれと元引きこもり

 ラリー氏は、コンビの強みをこう続ける。

「風俗とギャンブルで借金まみれの“クズ芸人”であるもぐらさんと、岡山県出身で、上京して慶応大学に進学しながら、自分のなまりが原因で学校に馴染めず退学し、そのまま引きこもりになり、ずっと仕送りで生活していた繊細なかたまりさんのコンビです。決して社会の中心を歩いてきたわけではない2人のネタは、根底に社会からはみ出してしまった人々へのまなざしがある。それを排除せず“泣き笑い”にまで高めている。多様性を認める今の時代にフィットしている感じがします」

 “疎外されていた2人”が生み出す独自の世界は中毒性抜群。生きづらい時代だからこそ生まれた笑いのようだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ