東大切り付け事件報道で茂木健一郎氏が指摘 「東大至上主義」を生んだ大メディアの罪

公開日: 更新日:

<もうさ、特定の大学をはやしたてるようなメディアの演出やめようよ>

 東大キャンパス前で受験生ら3人が切り付けられた事件を受け、18日、ツイッターにこう投稿したのは脳科学者の茂木健一郎氏(59)だった。

 殺人未遂の容疑で現行犯逮捕された名古屋市在住の高校2年生の少年(17)は、「医者になるために東大を目指していたが、成績が上がらず自信を失くしていた。自殺する前に人を殺して、罪悪感を背負って切腹しようと考えるようになった、と供述している」と報じられている。

 大手メディアでは、<「東大無理」に心折れた少年>などと大々的に報じられ、テレビのワイドショー番組でもコメンテーターらが「東大だけが大学じゃないないよ」などと発言する姿も見られるのだが、この番組構成に違和感を覚える国民は少なくないだろう。茂木氏が指摘している通り、「東大至上主義」を若者らに“植え付けてきた”のは他ならぬ大手メディアだからだ。

 民放番組では東大に「王」を付ける冠番組が作られ、「東大生vsその他出身大学の芸能人」のような構図でクイズに答える番組もしょっちゅうだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」