東大刺傷事件 逮捕の17歳少年が「勉強」と題しつづった卒業文集と意外な家庭環境
「来年、東大を受ける」
17歳の少年はこう叫びながら、男女3人を次々、ナイフで刺していった。
東大農学部の正門前の路上で15日朝、受験生ら3人が無差別に切り付けられた事件。殺人未遂容疑で逮捕された名古屋市の東海高2年の少年は事前に凶器の包丁やナイフ、ノコギリを購入。当日、現場周辺を下見するなど周到に準備し、犯行前は証拠隠滅を図り、事件の計画を立てるのに使ったスマホを捨てていた。
少年は事件前日の14日午後11時ごろ、高速バスに乗って名古屋を出発。家を出た時は私服だったが、犯行前に学生服に着替えていた。家族からは失踪届が出されていた。
少年は逮捕時、「医者になるため東大を目指していたが、成績が1年前から振るわなくなり、自信をなくした。医者になれないなら、人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えた」と話していた。
少年が通う東海高校は愛知県下一の進学校。中高一貫の超エリート校で、医学部合格者数は14年連続で全国トップ。少年は高校から進学し、「大学受験の最難関」といわれる東大理科3類を目指していた。