東大切り付け事件報道で茂木健一郎氏が指摘 「東大至上主義」を生んだ大メディアの罪

公開日: 更新日:

 なぜ、番組名は、東大と同様に難関とされる大学、例えば「京大王」や「九州大王」ではダメなのか。もちろん、ともに医学部があるのに、だ。大手メディアが常日頃から「東大ブランド」を必要以上に持ち上げ、「東大至上主義」を強調しながら、今さら「東大がすべてじゃないよ」ではないだろう。

 ちなみに日本映画として62年ぶりにゴールデングローブ賞を受賞し、米アカデミー賞を獲得する期待が高まっている映画「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)で主演を務める西島秀俊(50)は横浜国立大学中退。関東近県在住の高校生であれば誰もが知る名門の国立大だ。

 ひたすら勉強して東大に進学して官僚になり、保身のために国会答弁で嘘八百すら平気でつく人と、東大ではないものの、人並み以上に勉強を頑張り、さらに「俳優」としても世界から認められる人物のどちらが果たして「王」と呼ぶのにふさわしいのか。

 いまだにステレオタイプでしか人物、人生を判断できない大手メディアはよ~く考えるべきではないか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々