「当時、吉本社内にかつらをかぶっていたはげのお偉いさんがいはって、ズラは禁句でした(笑い)」

公開日: 更新日:

 染雀と桂あやめのユニット名は、当初ズラシスターズだった。

「テーマソングは昭和初期にはやった『浪花小唄』のメロディーに歌詞をつけました。『島田かぶっておしろい刷けば、違うあなたとホントの私。顔も白いが尾も白い(面白い)。ズラズラ、ズラズラ、ズラシスターズ』という歌詞です。デビューは1999年秋の彦八まつりで、上方の落語家が一堂に会する大イベントでの色物大会でした。僕が三味線を抱えて、あやめさんはアコーディオンを抱えてやりました。三味線とアコーディオンは音を合わせづらいのがわかって、あやめさんはバラライカに替えました。お父さんがロシア好きで、家で弾いてたそうです。三味線と同じ3弦楽器やから相性がええやろと」

 この音曲漫才が評判を呼んだ。

「あやめさんが所属している吉本興業の劇場に出させてもらうことになりました。ところが当時、吉本社内にかつらをかぶっていたはげのお偉いさんがいはって、ズラは禁句でした(笑い)。『そんな名前で出たら干されるで』と先輩に言われて、急きょ変えることにしたわけです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし