著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<148>「きょう捜査員が来ましたよ」和歌山県議・尾崎太郎氏からの連絡

公開日: 更新日:

 まるで、そんな頃合いを見計らっていたかのように、手元に置いていた携帯電話が振動した。

■新たな動きを始めた警察

「きょう捜査員が来ましたよ」

 和歌山市に住んでいる尾崎太郎和歌山県議だった。彼とは旅田卓宗元和歌山市長の逮捕のきっかけとなった記事を担当して以来20年近くの付き合いであり、東京や大阪でも会うことが多い友人だ。

「これって吉田さんが書いたんじゃないですか?」

 16年12月に「紀州のドン・ファン」が上梓されたすぐ後にも電話があった。彼は読書が趣味で本屋を回るのが日課となっているが、こちらから何も言っていなかったにもかかわらず目ざとく見つけて連絡をくれたのである。著者は「野崎幸助」になっているが、尾崎さんはピンときたと言った。

「へえ、1年半も過ぎてから捜査員が来たんですか?」

「そうなんですよ。うちの事務所にノーアポイントで来たから笑っちゃうよね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋