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小林至桜美林大学教授

1968年、神奈川県出身。91年ドラフト8位で東大からロッテに入団。93年に引退し、94年から7年間米国在住。コロンビア大でMBAを取得し、江戸川大教授を務めながら、2005~14年にソフトバンクホークスの取締役を兼任。現在は、一般社団法人大学スポーツ協会理事、一般社団法人スポーツマネジメント通訳協会会長。YouTubeチャンネル「小林至のマネーボール」も好評配信中。

プロ野球とMLB、「トレードデッドライン」に大きな温度差がある理由

公開日: 更新日:

【Q】 NPBでは新規選手契約と選手契約の譲渡は原則7月31日まで。一方、MLBは米東部時間8月3日午後6時(日本時間4日午前7時)が今季のトレードデッドラインです。メジャーでは期限間際にトレードが続出します。なぜ日米で、これほど温度差があるのですか?

【A】 同じ締め切りでも、NPBは戦力の微調整、MLBは「今年」と「3年後」を交換する大市場です。背景には、制度と野球文化の違いがあります。

 NPBが7月末に詰めるのは、外国人補強や小規模トレード、育成選手の支配下登録です。優勝が難しくなった球団が、エースや4番を有望な若手と交換することはまずありません。やればファンから「白旗を揚げたのか」と批判されるでしょう。

 MLBでは逆に、勝負にならないと判断した球団が主力をまとめて放出する「ファイアセール」が、期限前の風物詩です。2021年のカブスは、ブライアント、バエス、リゾらワールドシリーズ制覇を支えた主力を次々に放出しました。反発はあっても、「今を売って未来を買う」という判断は理解されます。

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