サッカーW杯の莫大な収益を支えた巨大スタジアム群 日本には決勝会場となるインフラなし
睡眠不足の日々も、ようやく終わった。
北中米W杯の決勝が終わり、世界は熱狂の余韻に浸っている──だろう(本稿は決勝前に執筆)。
「決勝のチケットは1万ドル超(約160万円)。追加販売された前方席は最高3万2970ドル(約530万円)にもなったそうです。2002年日韓W杯の決勝は、前方の高い席でも8万円ほどでしたから、とんでもないインフレですよ」
そう語るのは、日本戦を観戦するため、米国・ダラスまで飛んだ不動産会社社長だ。
今大会からW杯は、前回の32チーム・64試合から48チーム・104試合へ一気に拡大した。会場もカタール大会の8から16へ倍増。7万人超の巨大スタジアムが並ぶ米国を中心に、カナダ、メキシコを加えた3カ国で開催された。
巨大化したW杯を、一国ではなく複数国の都市と市場で支える時代に入ったともいえる。
一部報道によると、FIFA(国際サッカー連盟)は今大会の39日間で、130億~140億スイスフラン(約2.6兆~2.8兆円)の収入を見込むという。試合数の増加は、FIFAにとって「売れる在庫」の増加にほかならなかったようだ。


















