コメが日本の歴史や文化形成に与えてきた影響とは? 「コメと日本人」稲垣栄洋著
「コメと日本人」稲垣栄洋著
日本人と米は切っても切れない仲である。米はイネという植物の種子であり、イネを作るための田んぼは日本の原風景をつくり出し、お米がお金代わりだった時代もある。そんなイネの知られざる不思議を紹介する植物学エッセー。
ユリ科を祖先とするイネ科植物は、およそ3400万年前に荒涼とした過酷な環境の中で進化。そんな環境には虫も少ないので、虫媒花から風で花粉を飛ばす風媒花に再進化したという。また植物の成長点は茎の先端にあるのが普通であるが、茎の先端を食べられると大切な成長点を失ってしまう。そこでイネ科植物は地面に近い低い位置に成長点を配置しているという。そんなイネ科植物の奇妙な特徴とその理由から、稲作が日本の歴史や文化形成、そして日本人の性格形成に与えてきた影響まで掘り下げる。 (筑摩書房 880円)


















