著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<148>「きょう捜査員が来ましたよ」和歌山県議・尾崎太郎氏からの連絡

公開日: 更新日:

「ドン・ファン事件の動きがないなあ。犯人は逮捕されるの?」

 過払い金事案の調整や野崎幸助さんの遺言のウソへの対抗策が一通り固まった2019年の夏すぎになると、このように知人たちから聞かれることが少なくなかった。

 私としては事件そのものよりも、それ以外の動きが多すぎて、いちいち説明するのも面倒だったが、同年の秋すぎになって、ドン・ファン殺害犯逮捕のXデーに備えるために今まで書いていなかった事実を書き始めた。

「いつでも出せるように早く書かないとダメですよ」

 いつもと変わらない丁寧な口調のドン・ファンが夢に出てくるようになったからでもある。

 私はパソコンに向かって当時のメモを基に原稿を打ち始めた。彼が亡くなる18年5月24日から、いや正確に記すなら18年4月からの事柄がノート1冊に書かれてあり、愛犬イブの死のあたりから詳細な記述が残っている。これをまとめていくのは簡単なことではなく、大晦日も正月も関係なく原稿と格闘していた。やっと一息つけるまで書き終わったのは年が明けた20年1月の最終週のことで、いつXデーがきてもすぐに対応できる態勢が出来上がり、一安心をした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃